2010年6月29日火曜日

発売日について考えた

ゲームとかCDとかビデオ(映像作品という意味のビデオであって、VHSとかベータのことじゃないよ。前に今どきビデオて、見たいなこと言われたことあるから断ってみた。)とかは(多分当事者間の契約で)発売日を揃えているけど、あんなもんなしにして、小売り側は入荷次第すぐに売ってもいいようにしたらどうなるだろうか?

ジヤンプは多くの店で土曜には売られることになりそうだ。

どこの店が入荷が早いとかの情報が意味を持つようになってその情報がネット上などで共有されるようになるだろう。
小売り側は早く入荷しようと努力するようになるか。出荷から入荷までの時間は小売りや流通の努力で縮まるかもしれない。
けれどそれ以上に、いつ出荷されるかが商品が店に並ぶじきに大きな影響を持ちそうだ。いくら出荷から入荷までを縮めても、出荷が遅いんじゃ意味がない。
で、そうすると小売り側は自分の所に早く出荷してくるように要求するだろ。
メーカーはお得意様を大事にしょうとするだろうから、そうなると小規模な店は後回しにされて、新商品が並ぶのが余所より遅くなり非常に苦しくなりそうだ。
大きい小売りの中には早く仕入れるために自分の方から取りに行くところも出てくるかもしれない。しかしそこまですると流通コストが膨らんで小売り価格に上乗せされそうだ。あ、でもCDとか本は基本定価か。ゲームにしても発売直後は定価に近いしなあ。そうすると小売りの利益が減る?それとも定価が高くなるのか?

メーカーとしては最初に出荷できるごく一部の小売りとだけ仲良くなって大部分の小売りとの関係が悪くなるのは望まないだろうから、できるだけ出荷開始日に一斉に出荷しようとするだろう。
そのためには出荷開始日までに十分に数を揃えておかないとならない。
すると商品を保管するためのコストがかさむようになるし、出荷開始日までは作ったそばからドンドン出荷していくわけにもいかなくなる。
そして結局出荷開始日が後ろにずれて、ジャンプが店に並ぶのは月曜かせいぜい日曜の午後ということになりそうだ。土曜に手に入るのは印刷所の近くの地域だけになるかもしれない。

地域間で商品が店に並ぶ時期が異なるとなると、遅い地域の消費者は購買意欲が薄れ、逆に不正なコピーに手を出す誘因が強まってしまいそうだ。


うーん、こうやって考えてみると発売日を定めるのには十分合理的な理由があるなあ。

簡単にまとめると、発売日を統一させることで、
�メーカーが保存のコストを削減できる
�小売店間での余計な争いをなくせる
�消費者間の格差をなくせる。

こんな所か。

�に関しては、小売店間の関係で抜け駆けするしないについて、囚人のジレンマが成立しそうにも思える(発売日を守らないほうが商品が売れる)が、大抵の店がしっかり発売日を守っているのは、メーカーとの契約違反に対するペナルティーの形で抜け駆け時の利得が修正されているからだろう。

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